宴会コラム

2024.7.3

宴会での上座はどこ?席順の決め方や宴会場別の注意点

宴会での上座はどこ?席順の決め方や宴会場別の注意点

創立記念パーティーや受賞パーティー、親睦会、決起会、歓送迎会など、会社が主催する宴会には様々なものがあります。なかでも会社の代表や来賓などが出席するようなフォーマルな宴会では、会場選びなどに加えて、席次にも配慮しなければなりません。

そこで今回は「宴会での上座はどこなの?」「宴会の雰囲気や料理の提供内容で席次に違いはある?」といった幹事さんの疑問にお答えします。

席次マナーや上座の基本ルール、和室や洋室など宴会場別の注意点、エレベーターとエスカレーターでの上座・下座などをご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

上座・下座とは?宴会での席次マナー

宴会などの場で、来賓や目上の人を尊重する一つの方法に座席の順序「席次」があります。そして、席次のマナーで特に重要なのが「上座」と「下座」の位置関係です。

上座とは最も格の高い席を指し、例えば主賓や代表取締役会長などが着座します。対して、下座とは来賓や目上の人をおもてなしする立場の人、幹事担当が着座する席を指します。

近年では親睦を深めるためにくじ引きで決めるケースなどもありますが、フォーマルな宴会の場では上座と下座を配慮した席次を組むのが基本です。

TPOに応じた席次を組むのも幹事の役割ですので、上座の基本的なルールや、席順の決め方について知っておきましょう。

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宴会時の「上座」基本ルール

宴会時の「上座」基本ルール

はじめに、宴会時の上座はどこなのか、基本的なルールをご紹介します。

上座の基本ルール①:宴会場の奥まった場所

上座の基本ルール1つ目は、「宴会場の奥まった場所」です。つまり、出入り口から一番遠い席が上座で、反対に出入り口から一番近い席が下座となります。下座については、どの宴会場タイプにおいても出入り口に最も近い位置が基本ですので、覚えておきましょう。

奥まった場所が上座となった由来や理由には諸説あり、例えば「奥まった場所は敵から背後を狙われる心配がないので安全」という説や、「奥まった場所はゆっくり話ができるのでプライバシーが守られる」という説、「奥まった場所は空間をより広く見せることができる」という説、「部屋の奥まった場所の方が夏は涼しく、冬は暖かいから」という説などがあります。

上座の基本ルール②:床の間の前

上座の基本ルール2つ目は、「床の間の前」です。

床の間とは、和室にある床板を張った装飾的な空間のこと。半畳〜1畳程度で、掛け軸や季節の花、季節の物などを飾ります。

和室において床の間は最も格式の高い場所という位置付けになるため、床の間の前が上座となります。

上座の基本ルール③:最も快適に感じられる場所

上座の基本ルール3つ目は、「最も快適に感じられる場所」です。

具体的には、景色・芸術作品・調度品・ステージなどがよく見える座席や、風通しが良く適温が維持されている座席、周囲がよく見渡せる座席などを指します。

もし、最も快適に感じられる座席が奥まった場所でなかったり、床の間の前でなかった時は「こちらの会場では、このお席からの眺望が大変素晴らしく、上座となっています。もしよろしければ、こちらにお座りください。」など、理由をひと言添えた上で案内しましょう。

上座の基本ルール④:壁の前

上座の基本ルール4つ目は、「壁の前」です。

壁の前の席は、周囲を見渡すことができ、目線が集中しやすく、さらに大抵の場合、出入り口から遠い奥まった場所になるなどの理由から上座となります。

上座の基本ルール⑤:3名以上横に並ぶ時は中央

上座の基本ルール5つ目は、「3名以上横に並ぶ時は中央」です。

ひとつのテーブルで3名以上横に並ぶ時は、コミュニケーションが取りやすく、来賓が複数名いた場合でも対照的に尊重できることから、中央の座席が上座となります。4名並びの時は、中央の2座席のうち、出入り口から遠い方や床の間に近い方が上座です。

誰が・どこに?席順の決め方

誰が・どこに?席順の決め方

「上座」「下座」の基本的な席次マナーを押さえた上で、次に上座から座る順番について見ていきましょう。

社内宴会の席順

社内のメンバーだけが参加する宴会では、役職・社歴・幹事の3要素で決めていきます。

【席順を決める要素】

  • ・役職
  • ・社歴
  • ・幹事

まずは役職で席順を考え、同じ役職の場合は社歴で判断していきます。そして、もてなす側である幹事担当は下座に着座します。幹事担当が複数名いる場合は、幹事担当の中で役職・社歴を考慮し、席次を決めます。

一昔前までは、お酌は女性がするものという考えがあったため男女の比率を考えて席次が組まれることもありましたが、現代において男女比率を考えて席次を組むのはNGです。性別・年齢・宗教・国籍・LGBTQ+など、参加者には様々な背景がある点を考慮して、誰もが差別や偏見を感じることなく楽しめる宴会を目指しましょう。

カジュアルな宴会の席順

親睦会など、社員同士の交流を目的としたカジュアルな宴会では、上座下座にこだわり過ぎず、宴会の開催目的に沿った席順を決めていきます。部署やプロジェクトチームごとに座っても良いですし、くじ引きなどでランダムに決めるのも良いでしょう。

また、「宴会に遅れるor早めに抜ける必要があるので出入り口に近い方が良い」「喫煙所に近い方が良い」といった参加者の要望も取り入れるなど、臨機応変に対応してもかまいません。

社外の人を招く場合の席順

社外の人を招く場合、フォーマルな宴会なのか、カジュアルな宴会なのかで考えが変わります。

まずフォーマルな宴会では、「社内のトップ<来賓」となるので、上座には来賓に着座してもらいます。来賓が複数名いる場合、来賓の中でも特に重要な人物である主賓が上座となります。主賓以外の来賓については、基本の要素(役職・社歴)を考慮して決めていきましょう。

対してカジュアルな宴会では、役職や役割、親密度などを考慮して、ゲストに疎外感を与えない席次を心がけます。

【宴会場別】上座・下座のポイントと注意点

【宴会場別】上座・下座のポイントと注意点

宴会場は雰囲気や設備(テーブルやステージなど)によって上座・下座の位置がやや異なります。ここでは、宴会場別の上座・下座の注意点についてまとめていきます。

和風の宴会場

和風宴会場の上座は、床の間の前や、庭園などの景色が楽しめる席が基本です。

通常、和室は上座と下座がわかりやすく設計されるものですので、特に判断に迷うようなことはありませんが、3名以上がひとつのテーブルで横並びになる際の席次には気をつけましょう。

洋風の宴会場

洋室宴会場の上座は、入り口から遠い席や、良い景色が楽しめる席が基本です。

判断が難しいケースとしては、会場内にステージがあり、さらにステージでの催しが多い宴会です。この場合、ステージの目の前にあるテーブルが一番眺めの良い場所で、上座となります。

そして、長テーブルであれば入り口から遠い側が上座、丸テーブルであれば1時もしくは11時の方向にある座席が上座という考えです(会場によって異なります)。以降の席順についても、ステージに近い方が上座、遠い方が下座です。

ただし、身体に負担がかかる場合は、ステージの真正面にあたる席を上座としても問題ありません。案内する際に「ご負担なくステージを楽しんでいただけるこちらの座席が上座です。よろしければこちらにお座りください。」と理由を添えれば、失礼がないでしょう。

中華風宴会場(円卓テーブル)

中華風の宴会場の上座も、他の宴会場と同様に入り口から一番遠い座席や、良い風景が見られる座席となります。

料理が円卓テーブルで提供されるスタイルの宴会場では、テーブルの中で一番地位の高い人から時計回りで回転させて料理を取っていきます。

立食パーティー

座席が用意されていない立食パーティーでも上座・下座の考え方は同じで、入り口から一番遠い場所に案内します。また、ステージなどで催し物がある場合は、ステージがよく見える位置を提案しましょう。

ソファー席がある宴会場

ソファー席がある宴会場の場合は、椅子の形状によって上座の位置が変わるので注意が必要です。

複数名が同時に着座できるソファーの場合、入り口から遠い側の端が上座となります。ただし、一人掛けソファーにて横に3名以上並ぶ場合は、基本の席次マナーと同じく、中央のソファが上座となるので気をつけましょう。

エレベーター・エスカレーターでの上座と下座

エレベーター・エスカレーターでの上座と下座

宴会場では、会場内での席次マナーに加えて、エレベーターやエスカレーターでの上座・下座についても配慮が必要です。

エレベーターの上座と下座

エレベーターの上座は入って左奥の位置、下座は操作盤の前です。操作盤が左右に2つ設置してある場合は入って右側(操作盤に向かって左側)が下座です。

幹事などの下座に立つ人が最初に乗り込み、「開」ボタンを押して待機します。この際「お先に失礼いたします」と声をかけると丁寧です。また、降りる際も「開」ボタンを押して待機し、最後に降ります。

なお、レディーファースト文化のあるゲストと同乗する際や、事情があって先に乗り降りが必要な際はこの限りではありません。頑なに断らず、臨機応変に対応するのが望ましいでしょう。

エスカレーターの上座と下座

エスカレーターでは、「目線の位置」「安全性」「性別」が基準となり、上座・下座の位置が変動します。

上りも下りも主賓や目上の人より目線が上にならないように、つまり、相手を見下すポジションにならないように気をつけます。そのため、上りでは前が上座、下りでは後ろが上座です。

3名以上で移動する際は偉い方を前後からお守りするという考えから、一番前が下座で、続いて上座となります。上りも下りも同じです。乗り降りする際に「お先に失礼します」「お足元にお気を付けください」とひと言添えるとより親切です。

加えて、同乗者に女性が含まれている場合は、女性に先に進んでもらうのがエスカレーターのマナーです。ただし、女性がスカートを履いている時などは、先に男性が乗った方が良いケースもありますので、コミュニケーションを取りながら臨機応変に対応しましょう。

どこが上座かわからない!宴会場スタッフに相談を

今回は宴会場における上座・下座についてご紹介しましたが、宴会場が特殊な座席をしていたり、一般的なマナーとビジネスマナーで矛盾する場面があったりと、判断が難しいケースが多々あります。

私たち道頓堀ホテルでは、経験豊富なプロの宴会プランナーが幹事さんをサポートするので、席次の決め方がわからない時もどうぞご遠慮なくお気軽にご相談ください。

また、道頓堀ホテルでは席札や式次第など、宴会に必要な制作物を追加料金なし・無料でお作りしています。こちらもぜひご利用ください。

※席札の名簿は幹事さんサポートサービス内にあるExcelデータにて、一週間前までに宴会担当までお送りください。

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